糸島七座
雷山らいざん
標高955.4m。山全体が古来より雷神の鎮座する山ということで雷山または曽増岐山と呼ばれていた。山内には曽増岐神社の上宮・中宮・下宮が所在し、聖武天皇の祈願によって開かれた怡土7ヶ寺の1つ。この神社の神宮寺として、中腹には千如寺があり、鎌倉時代から室町時代にかけて雷山三百坊といわれるように多くの僧坊があったと伝えられている。現在、雷山千如寺大悲王院には、鎌倉時代の作と伝えられる約4mもある千手千眼観音や数々の仏像が安置されており、多くの参拝で賑わう。雷神宮に立つ樹齢900年ほどの杉は、蒙古退散の祈祷が挙げられていた時、その様子を見ていたことでしょう。